【交渉ゲーム】現金両替は楽しんで!英語を使って得しよう
両替商で、日本円をオーストラリアドルに両替する
現金両替はいつまでに?
空港で必要最低限の現金を両替したと思いますので、焦る必要はないのではないでしょうか。
今後現金が必要になると思われる場面は、家賃の支払い時、少額を支払う時、友人との割り勘時、現地の銀行のカードが届く前で日本のカードも使えない時、などが考えられます。
この中で多額の現金が必要になるのは、家賃の支払い時(通常、Bondと家賃2週間分)でしょう。新居を見つけるまでに現金化したいところです。
現金両替は到着後最初のお楽しみポイントでもあり、戦いでもある
さて、空港で両替した時と違って面白い点は、ここで自分の技量と度量と英語力が試されるという事です。
空港のレートは比較的悪い分、誰でも安心して簡単に両替できるというメリットがありました。(手数料約10%)
一方で、街にある両替商ではレートが比較的良いとされていますが、対応する職員と、私たち顧客との値段交渉によって、受け取れる額は大きく変わってきます。つまり、英語での交渉次第なのです!(手数料10~1%以下)
当然ながら担当する職員は、少しでも少額のオーストラリアドルを渡そうとしてきます。なぜなら、そうして実際のレートよりも高くドルを私たちに売ることで、その差額が彼らの手数料として売り上げになるからです。(もちろんこれは商売なので当然であって、オーストラリアであれ日本であれ、どこの両替商も行っていることです。)
海外旅行に不慣れな私たちがそういった場へ、なんの知識もなく出向き、担当者のいうがままOKを出してしまうと、通常よりも悪い相場で両替され、損してしまうのは目に見えています。カモにされやすいということです。
そうならないよう、少しでも良いレートで、少しでも多くのドルを手に入れられるように、いくつかのポイントをこれからご紹介します。
筆者の場合
筆者の場合、¥71,000を持って両替所に行き、初めの店舗では$724と言われましたが、最終的にはAU$770で両替してもらうことができて、差額$46(当時の日本円で約4000円)を得しました。
これが私にとって初めての両替の経験で、自分が頭のおかしい客だと思われてないかとか、不安と緊張で2店舗目で即OKしてしまいましたが、もっと引き上げることもできたと思います。
それでも、この英語での交渉は十分良い経験になりましたし、AU$46も得できてよかったと思います。自分の成長と自信につがなるでしょう。
両替交渉のやり方-少しでも良いレートで両替するには
レートが良い日を選ぶ?
もし両替がすぐに必要なわけでない場合、為替の推移を見て、レートが良い日を選ぶのも一つの手です。もちろん先の為替を予想することなど素人には無理なので、毎日適当にチャートを見ている中で、比較的円高になっている日があればそれで十分でしょう。
円高とはつまり、ドル/円相場(当時AU$87)の数字が低くなっている時の事です。チャートで言うと、グラフが下降している時です。
これでどれ位の差が生まれるかというと、例えば10万円を両替する時
- 1ドル80円の場合……1,250ドルが受け取れる。(100,000円÷80円)
- 1ドル81円の場合……1,235ドルが受け取れる。(100,000円÷81円)
1円の差で、15ドルの差が生まれました。勿論これは10万円で計算した場合です。両替額がこれより小さければ差も小さくなります。
この差を大きいとみるか気にしないとするかは、人次第ですが、私はそんなに気にしないでいいのではないかと思います。なにより毎日チャートを見て一喜一憂するのは疲れます。
これよりも、以下で挙げる、実際の英語での交渉時で差がうまれ、面白い体験になると思います。
交渉で良いレートを引き出すためのポイント
- 事前にレートを調べ、大体今持っている日本円がいくら位のドルに両替されるのか、計算してメモしておく。
- スムーズに言いたいことが伝えられるよう、そして相手の言っていることが理解できるよう、使われる英語のフレーズを勉強しておく。
- 海外初めてなんです……という雰囲気を出さないで、堂々とした態度で臨む。
- 現金は交渉が終わるまで相手に渡さない。いくら持っているかは口頭で伝え、交渉を行う。
- 一店舗で両替を終わらせない。前の店舗での額を次の店舗へ伝えて、少しずつでも額を上げていく。(両替所はお互いにライバル関係、少しでも他店より高い額を提示して顧客を奪いたいはず)
上記A.について、正直私は為替の事については素人なので、調べた情報などから私なりにやってみた計算方法が下になります(参考程度に)。両替に詳しい友人がいたら、相談してみましょう。
手数料は私は3%で計算しましたが、1%で計算してもOKかもしれません(成田空港では割高の約10%)。
① 当日の相場で、自分の所持金(円)が純粋に何ドルと等しいか計算する
両替したい所持金の合計(円) ÷ 当日の豪ドル/円為替レート(円)
=自分の所持金のドルでの価値(手数料を含まない)
この値は、あくまで手数料を含まない金額で、実際はここから手数料が何%かとられます。交渉次第で、受け取る額をこの金額に近づけることはできますが、これ以上受け取ることはまずできません。
②いくら以上提示されたら納得できるか、のラインを決める
手数料を3%として計算すると
①の計算結果 × (1-0.03)
= これだけ貰えればバンザイ(?)な金額(ドル)
筆者の例)
両替したい所持金の合計71,000(円)。当時のレートが、1ドル=87円だったので
71,000(円)÷ 87(円)
= $816……当日の相場で計算したドルの合計
そこから手数料を3%だとして差し引くと、
$816 × (1 – 0.03) = $791 ≒ $790……これだけ貰えればバンザイ(?)な金額(ドル)
(ちなみにこの場合、両替所の利益は、$816 – $790 = 約$26)
筆者の場合
僕の場合、「いくら欲しいか」と聞かれたらこの「AU$790」と答え、しかし恐らく無理であろうから、「AU$770以上提示されたら良しとしよう、AU$760以下ならぼったくり!」と事前にメモして交渉に臨んでいました。
それで一件目が$724と提示してきたので、「これはぼったくろうとしてるな!」と判断して、「もっと上げてくれ」というと$763を提示してくれました。しかしそれでも「まだ低い」と判断し、しかし店員はもう( ̄へ ̄)というような感じだったので、次へ行くことに決めました。
そして2件目へ行くと、ちょっと電卓を叩いた後に、前述した通りAU$770で両替してもらうことができて、差額$46を得しました。
要するに
なんだか面倒な計算式を出してしまいましたが、要するに、言い値でOKせずに、粘ってみる。
「他の所はもう少しよい値段を提示してくれたよ。もう少し高くなる?」
「Another store offered me a better price. Can it be higher?」
もしくは、いくつかの店舗を回って、一番良いレートを提示してくれた所で両替する。
そうすれば、何もしないよりは良いレートで、お得に両替できるはずです。
終わりに
最後に、いくらオーストラリアが比較的安全な国とはいえ、多額の現金を持ち歩く訳です。道を歩く際は周りに注意を配り、薄暗い路地などにはいかないようにしましょう。
そして両替が終わったら、なるべく早く居住地に戻り、銀行や引き出しなど安全な場所へ保管しましょう。
それでは、これがオーストラリアに来て初めての交渉となるかもしれませんが、英語の実践! 自分の交渉力の腕試し! そしてボーナス収入獲得! と思って、楽しんで両替に挑んできてください!