現地の運転免許証取得! QLDでは原付も乗れます!

QLD州の運転免許証の写真

現地の運転免許証は身分証明書としても最適

オーストラリアで車を運転する予定があるにせよ、ないにせよ、現地の運転免許証(Driver licence)を申請することは強くお勧めします。

なぜならば現地の運転免許証は、車を運転する資格としてだけでなく、バーへの入店や、小売店でアルコール類を購入する時の年齢証明書としても有効だからです。

銀行で口座を開く時も、免許証とパスポートの2点で済むようにもなります。また仕事に就く際にも、職種によっては必要になってきます。

 (年齢証明書としてはパスポートも有効ですが、持ち歩くには大きく不便な上、無くしたら大変です。また外国人である事を不要にアピールする事に繋がりますので、防犯の観点からもあまりお勧めしません。)

そして肝心の車を運転する点でみても、国際運転免許証は豪州国内の警察官に周知されているとは言い難く、心もとないものです。(国際運転免許証についてはこのページに記しています。

ややお金はかかりますが、様々なメリットがありますので、特に2年以上滞在予定の人は、現地の免許証を取得したい所です。

車の運転免許証で原付バイク(moped)に乗ることはできるのか?

この「車の運転免許証で原付バイク(オーストラリアでは一般にmopedという)に乗ることができるのか」については、間違った情報がインターネット上に溢れていますので、ここでご紹介します。

結論から言うと、QLD州においては、車の免許証で原付バイクを運転することが認められています。つまり、日本と同じ扱いということです。

QLD州の運転免許証の効力ついてのページを確認すると、「Class code C(=車の運転免許証)」では、

Vehicles you can drive under this class

  • A moped—fitted with an electric motor or an internal combustion engine (with a maximum capacity of 50mL) with a maximum manufacturer’s top rated speed of 50km/h that is not a bicycle. If you are riding a moped on a car licence you must not carry a passenger

このクラス(C=車)で運転できる車両

  • 原付バイク―(最大50mLの)電動機、又は内燃機関を搭載した、最大時速50kmに調整された、自転車に区分されないものを指す。車の免許証でこれを運転する場合、乗客を載せてはいけない。

と説明されています。

しかしながら、他の州においては、その基準は異なります。州の定める法律を事前にしっかりと調べてから、運転しましょう。

現地の運転免許証の取得方法

現地の運転免許書の取得まではとても簡単です。以下で説明します。

※陸運局で申請書を提出する際に、住所証明(TFNや銀行からの郵便物)が必要となります。住所証明の取得方法については、こちらで解説していますので、住所証明の未取得の方は、まずそこから進めてください。

私はブリスベンに滞在していたので、ブリスベンを例に説明します。ケアンズなどでも同様の手順で申請することができるようですが、州によって免許に関する法律は異なることがあります。

日本領事館で英文翻訳を依頼する。

日本の免許証の英文翻訳が必要です。

まずは、ブリスベン日本領事館へ、日本の運転免許証パスポートを持って向かいましょう。

担当者は基本的に日本人あるいは日本語の流暢なオーストラリア人ですので英語の心配はないですが、中に入る前にセキュリティのチェックがあります。電子機器類は中に持ち込むことはできないので、その場で外して預かってもらいます。

「日本の免許証の英文翻訳をお願いします」と伝えます。料金は現金のみの22ドルです。

約3営業日後にまた取りに来るように言われますので、指定日以降に取りに行きましょう。

ブリスベン日本領事館の住所:
Level 17, 12 Creek Street, Brisbane QLD 4000

陸運局で申請書を提出

日本領事館で日本の運転免許証の翻訳を受け取ったら、最寄りの陸運局へ向かい、現地の免許証の申請をします。

QLDの場合「Brisbane City (Elizabeth Street) Transport and Main Roads Customer Service Centre」になります。

持ち物は日本の運転免許証その英文翻訳クレジットカード2枚(又はクレジットカード1枚と現地の銀行のカード)パスポート住所証明書です。

また写真撮影が行われますので、身だしなみを整えていくとよいでしょう。

陸運局へ到着したら、左に申請書が何種類か並んでいると思いますので、そこから「Driver Licence Application / Renewal」と書かれた申請用紙に記入してください。

こちらのリンクをクリックで、申請書のPDF版が閲覧できます。事前に内容を調べておくとよいでしょう。

また整理券を発行して、自分の番号が呼ばれるまで待ちましょう。

不明な点がある場合は、窓口で質問すると教えてくれます(英語でのやり取りになります)。

 

Driver Licence Application / Renewalの記入方法

申請書の3項目目に、

「3. Evidence of identity (EOI) and Qld residency」(=身分証明とQLDでの居住証明)

を記入する欄があります。

a.欄には現地の運転免許証などを持つ人しか記入できないので、私たちはb.欄にあるように

「1 category A + 2 category B OR 2 category A + 1 category B. 」

(=カテゴリーAの証明1つとカテゴリーBの証明2つ、又はカテゴリーAの証明2つかカテゴリーBの証明1つ)

を記入し、その証明できるものの現物(コピー不可)を提出する必要があります。

こちらのQLD政府のサイトからカテゴリーA・Bに当たる証明できるものが確認できますが、一番簡単なものは先に述べたように、日本のクレジットカード2枚、又は日本のクレジットカード1枚オーストラリアで開設した銀行のカード1枚になるでしょう。