Uber Eats-自転車1つで出来る、ワーホリが最初に始める仕事

Uber Eatsで報酬を表示する画面

ワーホリにお勧め、まずはこの仕事から

好きな時間に好きな回数だけ働けて、ほぼ誰でもすぐに始められるUber Eats。
英語力は基本的に必要ありません。

Uber Eatsは、2016年4月にメルボルンでスタートしたばかりの新しいビジネス形態です。それゆえ正しい税の収め方が浸透していなかったり、オーストラリア政府ですらその対応方法について検討中であったりと、ネット上にも情報が殆どありません(日本語はおろか、英語でも意見が分かれてよく分からない状態)。Uber Eatsは個人事業主として働くことになるので、ABNを取得し税申告をする必要があります。

しかしご安心ください。私もこのUber Eatsでのタックスリターンのやり方など、分からないことがたくさんあり不安でしたが、全て解決し、法律に則って税申告をすることができました。それについは、このページの「タックスリターンで黒字になった方法(ABN含む)」の欄で述べます。

概要

一通り手続きも終え生活も落ち着いてきたら、仕事を探し始める時期でしょう。しかし、ローカルジョブに履歴書を配って回っても、中々採用されるまで時間がかかるかもしれません。配っても配っても、電話がかかっこないで仕事ができず、生活費だけが嵩んでしまうと、不安な気持ちが大きくなっていきます。

しかし、誰でも約3日で始められて、自分の好きな時間に、好きな回数だけ働ける、移民に向いた仕事があります。それが今から紹介するUber Eatsです。多くの移民がこの仕事から初めて、オーストラリア国内での認知度も非常に高いです。

Uber Eatsとは

この仕事は簡単に言うと、レストラン等から注文者へ食事を配達する、出前サービスになります。

必要なものはスマートフォン登録後に貰う大型バッグ、そして自転車やバイクなどの交通手段です。働く時間は完全に自由で、アプリを起動して左上のオンラインボタンを押せば注文待機状態、オフにすればすぐに中断できます。

給料はレストランから配達先への距離によって変わりますが、概ね一回の配達で8ドル前後になるかと思います。朝、昼、夜の混雑する時間帯は、その売上に1.1~1.2倍上乗せされた分もらえます。自転車の場合は基本的に遠くて5km。多くは2~3kmの範囲で注文が入ると思います。

注文を受け取ることができる頻度によって給料は大きく変わりますが、South BrisbaneというCityから半径2km以内の人口密集地で主にUberEatsをしていた私は、平均時給最低$15~20程は確保できていました。これはオーストラリアでは決して多くはありませんが、好きな時間に行えるという点と、待ち時間は実質働いていないという点を考慮すると、魅力的な仕事ではないでしょうか。

クリスマスや祝日、元旦などの注文が集中する時期のクエスト、あるいは平日でも運よく注文がどんどん入ってくる時間だと、時給$25~30になることもありました。

Uber Eatsの給料画面のキャプチャ画像。

短時間でもなかなか稼げる。

登録方法

招待コード

招待コードを利用して友人がUberドライバーに登録し一定額を稼ぐと、その度になんと招待した人は最大AU$200も支払われます。

ボーナス

プロモーション報酬が発生したことを伝える画面。

私が登録から2週間以内に50回以上の配達を完了すると、ボーナスAU$100が配られました。
「$100 for 50 trips within 2 weeks of activation」
「登録から2週間以内で50回の配達を行ったことに対する、100ドルの報酬」とあります。

これは、筆者が誰からも招待コードを受け取らずに登録を完了した為なのか、それとも招待コードを受け取っていても、このようなボーナスが受け取れるのかは現在の所不明です。皆さんの実体験など、情報がありましたら意見交換をお願いします。

こんな時は

  • プロフィール写真などは再提出の必要がでてくると、余計に時間がかかってしまいますので、一度で承認されるように写真を撮りましょう。
  • もし5日以上たっても承認されない場合は、一度ログアウトして再ログインしてみると上手くいく可能性があります。(筆者のトラブルも実はそれで解決できたかもしれません。)
  • それでもダメな場合は、Green Hubに一度出向いてみると対応されるかもしれません。その時の筆者の経験について、下に記します。

筆者の登録までのトラブル

筆者は、実はUberEats配達員として活動するまでに、2週間程も時間がかかってしまいました。その原因は、登録する際のプロフィール写真を日本から持ってきた証明写真を雑に再撮影したものを提出してしまい、そこで写真を再提出したのですが、その過程で恐らくシステムに不具合があって、いつまでたっても承認がされませんでした。

そこで再提出から5日程たって、Green Hubまで出向いて中々承認されないんですけど、と男性に相談するも、特に問題がないので登録から2週間経っても承認されなければまたお越しください、と言われました。通常は3~5日で承認されるのに、あぁ、なんか嫌な予感がするな、と仕方なくその場を後にしましたが、2週間近くたっても変化が起きないのでもう一度出向くと、今度は女性の方が出てきて、すぐに問題を解決してくれました。そしてそのまま講習を受けバッグを受け取り、その時点から仕事を開始することができました。

オーストラリア、というか海外では多い事のようですが、従業員によって対応方法が違うことがよくあります。一度ある従業員に対応してもらって問題が解決しなくてもあきらめず、また別の従業員に掛け合ってみるのも大事かもしれません。

ブリスベンにあるUberのGreenlight Hubの建物の写真。

仕事のやり方

1. 注文を受ける

場合によってはダブル(一つのレストランから一度に2つの顧客の料理を運ぶこと)の注文が入ることがあり、当然収入は増えますが2倍とまでは行きません。これは一つにするかダブルで受けるか自分で選ぶことができます。個人的にはお勧めしませんが、これについても後で解説いたします。

注文は、概ね配達元のレストランから近い人に連絡が入り、15秒間で受注するか拒否するかを選ぶことができます。受注すればレストランへ向って料理を受け取り、その時初めて配達先が分かるようになります。つまり、配達元のレストランは自分で選ぶことができますが、配達先は基本的に選ぶことができません。

2. レストランで料理を受け取る

目的のレストランに到着したら、自転車が盗まれないよう適当な場所にロックし、入店します。

店員にアプリの画面を見せると料理を持ってきてくれますが、料理が準備できていないと待たされることもあります。

何度か続けていると、毎回待たされる店が分かってきます。あまり待ち時間が長いと稼げなくなってしまうので、キャンセルを選ぶのもありです。

3. 顧客に料理を渡す(重要)

ただ顧客に料理を渡すと言っても、シチュエーションは様々で、この時点で英語力が必要となることもあります。

指定された住所の建物の前まで着いたら、まず顧客のメッセージを確認しましょう。外で待機しているのか、部屋まで届けてほしいのか、届ける場合の部屋番号や暗唱番号など記入されている場合があります。指示によってこちらの対応も変わります。

顧客が建物の前まで出てきてくれている場合

この場合ですが、それが一番こちらにとって嬉しい状態です。わざわざ自転車をロックして建物を上る手間が省けます。シンプルに名前を確認して料理を渡しましょう

顧客がマンションなどの部屋で待機する場合

少し英語力が必要になるかもしれません。

まず自転車をポールなどにロックします。

住所の見方
101 / 000 King Street, South Brisbane, QLD 4101

アプリの上にこう住所が記されている場合があります。この場合、①が建物の番号、②が部屋番号です。

部屋番号が分かる場合、マンションの玄関で部屋番号を入力→🔔(ベル)ボタンを押します。
顧客が応答しますので、
「This is UberEats. I’ve arrived at your building. What can I do?」
「Uber Eatsです。ご自宅へ着きました。どうしたらよいでしょうか?」
と尋ねましょう。

顧客が下まで降りてきてくれる場合もありますし、中に届けてくれと言われる場合もあります。その場合は、玄関のドアは顧客が遠隔で開けてくれると思いますが、エレベーターでまた別の暗号が必要になる場合もあります。聞き取ったら、忘れないようにして部屋まで向かいましょう。

玄関のインターホンの写真。

オーストラリアのマンションでよくあるインターホンの写真。 電話で暗証番号を聞いてから入力し、エレベーターを起動してもらったり、鍵を開けてもらう。

外で待機とあるのに顧客の姿が見えない、メッセージにも何も書いていない場合

まず電話をしてみましょう。上に届けてほしいと言われたら、部屋番号を聞き取り、後は上記と同様です。

考えられるトラブル(時々ラッキー)

  • 住所が違う
    もしそれが自転車で配達できる距離ならば、そのまま届けてしまってもいいでしょう。後でUber Eatsに連絡をすれば、正しい距離での料金に訂正してもらえるでしょう。
    自転車で配達するのは厳しいと思ったら、Uber Eatsに連絡を入れて指示を仰ぎましょう。届けてくれ、と言われる場合もあるかもしれませんし、その料理は好きに処分して、次の配達をしてくれと言われるかもしれません。
  • 顧客が電話に出ないので届けられない。
    私は1回ありましたが、住所についても顧客が電話に出ず、配達が完了できない場合です。その場合、電話をした後にアプリで「電話をしても反応がない」というボタンを押すと、5分待ってくださいと言われます。5分待っても連絡がなかった場合、アプリから「料理は好きに処分して、次の配達に向かってください」と言われると思います。正直、ラッキーだと思います。料理は後で食べてもいいと思いますし、素直に廃棄してもよいでしょう。さらに、配達料も通常通り支給されます。
    その後、オペレーターからその配達について電話があるかもしれませんが、簡単な英語で状況を説明すれば、得に問題は起きないはずです。
  • アプリが途中で止まった。
    まずは、オペレーターに連絡を入れてみましょう。キャンセルの場合もありますし、システムの不具合もあるかもしれません。
    私の場合はキャンセルが入ったとのことで、配達料は通常通り支給されましたし、配達するはずだった料理は好きに処分して良いというので、食べることにしました。ラッキー!
  • また、配達中に誤ってアプリをオフにしてしまっても、私の場合は問題ありませんでした。が、トラブルになる可能性もありますので、気を付けましょう。
  • 場所によって地図の不具合か、本当の距離の倍以上走ったことになり、報酬も本来よりもずっと増える。

    Uber Eatsでキャンセルとなったマックの商品の写真。

    Uber Eatsで配達キャンセルとなったマックのハンバーガーやポテト。美味しくいただきました!

    Uber Eatsで本来の距離よりも長く表示されるバグが起きた画面。

    実際は数km程の距離しかないが、12kmもの距離を配達したことになって報酬が約20ドルにもなり、特をすることも。

ポイント

ブースト

Uber EatsでBoost中の画面。

クエスト

Uber Eatsでクエスト中の画面。

ダブル

時々、料理を受け取るレストランから、2回リクエストが入ることがあります。この2回目をタップすると、ダブルとなり、料理を1つのレストランから料理を2つ受け取り、別の2か所に届けることに同意したことになります。

しかし1度に2つ受け取って2か所に届けると、貰える料金が倍になるかというとそうではありません。2つ同時に配達する場合、片方の受取料金が半分(通常AU$6.1がAU$3.05)になってしまいます。

またダブルの場合、2件目の料理が出てくるまで、さらに待たないといけません。そして二つ同時に受け取るという事は、後に配達する方に、振動と時間が通常よりも多くかかるという事です。スープがこぼれないか、客を待たせて怒らせてしまわないかという心配が余計にかかります。

これは人それぞれの考えに寄りますが、以上の理由からダブルは個人的にあまりお勧めしません。
ただクエストなどで配達数をどうしても稼ぎたいとき、あるいは注文が中々入らない時には、ダブルが入るととても助けられます。状況によって受け入れるか、拒否するか選びましょう。

ダブルを拒否するとどうなるか

2回目のリクエストは拒否しても、何回も同じリクエストが届くことがありますが、心配ありません。何度拒否しても、それは1回拒否したとしか見做されませんので、応答率が急激に下がったりはしません。

その他

  • タイレストランは店内はガラガラでも出前は多い傾向がある。ただ料理ができるまでの待ち時間も長い気がする。
  • 稀にチップ(1,2ドル位)をくれる人がいる
  • 配達途中にキャンセルになると、運んでいる料理がもらえる(「考えられるトラブル」の項参照)

給料とタックスリターン

給料計算方法概算 

[受取$6.1+受渡$2.9+距離km×$0.90/km]×boost率-Uber手数料(約$3.5?)=約$6.5~10.0/1km~5km(ブースト時$7.0~12.0)

※Uber手数料については、算出方法が明らかにされていないので、おおよその値です。
以下のサイトによると、配達完了までにかかった時間で給料が変わるとありますが、私自身はそのような配達完了時間で給料が変わった認識はないので、焦らず安全に配達することをお勧めします。
Uberによる料金算出方法の説明
※上記は執筆時の計算方法なので、現在も同様であるという保証はありません。

Uber Eatsのタックスリターン

Uber Eatsはレストラン等で雇われるのと違い、個人事業主として働くことになるので、ABNを取得する必要があります。タクシー業をしない限り、GSTに登録する必要はありません。

タックスリターンについては、オンライン上にあまり情報がありませんので、専門の業者に頼むことを強くお勧めします。

EZY TAX ONLINEでは、158ドルという安値でUber Eats用のタックスリターンを代わりに行ってもらうことができます(ABNの取得も依頼する場合は+60ドル)。

合計218ドルを支払ったとしても、タックスリターンとして実際にはそれ以上の還付を受けられる可能性が高いので、絶対にタックスリターンはすべきです。法律で定められていますから、行わないと罰金で済まない場合もあります。何と私は、タックスリターンをしたことで、560ドルも返金されました!(完全に黒字です)

タックスリターンについては、こちらの別ページで紹介します。