仕事(city-job)の探し方_履歴書から契約まで

履歴書例のキャプチャ画像

仕事に就くのに必要な資格と準備

RSA (Responsible Service of Alcohol)

アルコールを扱う仕事をするにはRSAの資格が必要です。レストランなどで働く際の条件となることが多いので、取得しておきましょう。

私はこの「Club Training Australia」というサイトで取得しました。20ドルでコースに申し込めます。

オンラインで動画や説明を見て、そのままテストを受けていく形です。テストは間違っても正解するまで何度でもやり直せるので、時間はかかっても誰でも受かります。

しかし、文章は全て英語で、最後には英語で「どのように酔った客に注意するか、動画を取って送りなさい」というスピーキングのテストもあるので、外国人の私たちは少し苦戦するかもしれません。それでも、頑張れば1日で取得できる量です。

仕事の探し方

オーストラリアでの仕事の探し方は主に二通りになるでしょう。

一つ目は、直接店まで行って、雇ってくださいと履歴書を渡す方法。
二つ目は、住居を探したときと同様、オンライン掲示板で従業員募集の広告を検索し、メールで履歴書を送って応募する方法です。

この中でどちらの方法を選ぶというよりも、両方を同時進行で行いましょう。先ほども書いた通り、オーストラリアには移民向けの仕事はいくつもありますが、理想通りの仕事先からオファーを貰うのはそんなに簡単ではありません。学校に通いながらでも、一日の時間を有効活用して、効率的に仕事を探すようにしましょう。

語学学校に通っているとして、それが午前のみのパートタイムだとしたら、12時位に学校を終えてお昼を食べて、13時30分頃からレストランや小売店に対して履歴書を配って歩けるでしょう。

そして一通り配り終えたら家に戻って、今度はインターネットの掲示板で募集を検索してみましょう。毎日のように新しい募集がかけられていますので、理想の募集があったら履歴書を送って相手からの連絡を待ちましょう。

語学学校がフルタイムだとしても、殆ど同じ流れです。15時頃に学校が終わって、16時頃から履歴書を配って周ることができます。

この流れなら、夜はゆっくり家で過ごせるはずなので、語学学校の宿題をしたり、明日履歴書を配る店を事前に調べておいたり、外に遊びに出たりテレビを見たりと、自由な時間も十分に取ることができます。

履歴書を配る上で、店の営業時間は調べておくようにしましょう。例えば郊外のレストランなんかは、昼の15時~17時位まで一時的に休業している所も多くありますし、逆に深夜や早朝しか開いていないバーやカフェもあります。そういった店には、大変ですがその営業時間に合わせて行く必要がでてきます。

履歴書の作成

日本で配る履歴書と違う点は、自分のできる事(大したことじゃなくても)を箇条書きにして、アピールすることです。

また、謙虚になるよりも堂々と自分を、「私は真面目で勤勉です」「信頼に値する人間です」等と記入するのが一般的なようです。

しかしこれに対して、私のホームステイ先のオーストラリア人(50代後半)から、「なんて謙虚さの無い酷い内容なんだ、自分が凄いなんて、口だけなら何とでもいえる」と指摘されたので、私の履歴書では、できる事を具体的に書くことに留まり、抽象的な自画自賛アピールは控えています。

語学学校に通っている人は、作成した履歴書を先生に添削してもらうと良いでしょう。私も添削してもらいました。

以下は、私が実際に使用した履歴書のテンプレートです。参考にしてください。

ResumeForHospitality_Example

履歴書を渡した店の名前はその日の内に見返しておくと、電話の時少しは楽に

その日に履歴書を渡した店の名前を、何度か見返しておくと安心でしょう。というのも、履歴書を渡した相手からは、近いうちに電話で連絡が来る可能性があります。その時に、店名が頭の中に入っていないと、英語だとまず聞き取ることができないのではないかと思います(店名が英語ですら無い事もよくあります)。

何回か、渡した店名を見返すだけでも、少しは聞き取りやすくなるのではないでしょうか。

店に直接履歴書を渡す際

店に飛び込みで仕事を探す場合、マネージャーに直接アピールする事が重要です。なので店に入ったらなるべくマネージャーっぽい人に声をかけるようにしましょう。見当たらなければウェイターでも会計の人でも構いません。

「こんにちは、仕事を探しているんですが、今日マネージャーはいらっしゃいますか?」
「Hi, I’m looking for a job, is there the manager here today?」
などと仕事を探していることを伝えましょう。

そうしたら相手の店員も「あぁ、仕事を探してるのね」なんて反応は人それぞれですが、よくある事なので慣れた対応をしてくれると思います。マネージャーがいない場合は、
「マネージャーに渡していただけますか?」
「Could you pass this to the manager, please?」
と履歴書を置いて次の店へ周りましょう。

もしマネージャーとその場で話すことができたらラッキーです。できる限り「自分は信頼できて、仕事熱心で、英語も問題なく、フレンドリーな人間だ」という事をアピールしましょう。

店から電話がかかってきたら

もし必要と判断されれば、後日電話かメールが届きます。この電話というのが、とても厄介で一番緊張すると思うのですが(少なくとも自分はそうでした)、ここまで来たらもうあと一歩です。はっきりと応対しましょう。

いつ電話がかかってくるかは当然人によってバラバラです。授業中にかかってくる事もあるでしょう。焦って出る必要はありません。

電話がかかってきたとしても、その相手がどの店の誰からなのかは電話番号を見ただけでは大抵判断できません。私は電話番号をインターネットで検索してみて店の名前が出ればホッとしていましたが、大抵分かりませんので、次の事に注意して電話をするのが良いと思います。

  • 相手の店の名前と相手の名前を必ず確認する。日本語ですら相手の会社名なんかを一発で聞き取るのは難しいですが、英語ならなおさら難しいでしょう。というよりも基本的に無理だと思います。なんとなくでも聞き取れるまで、
    「申し訳ないですがもう一度店の名前を教えてもらえますか」
    「I’m sorry, but could you let me know the name of the store, once again?」
  • それでも聞き取れない場合は最終手段です。相手の店の住所を聞きましょう。私は念のため、ほぼ毎回確認していました。
  • 相手の電話番号が携帯からだったら時、SNSメッセージを使って
    「先ほどはお電話ありがとうございます。念のためお伺いしたいのですが、お店の住所ってこれで合っているでしょうか?」
    「Thank you for your call last time. To make sure, is this the right address for your store?」
    といった文章で電話元を確認したこともあります。

面接とトライアル

面接

面接では、気になっていることは遠慮せずにどんどん聞きましょう

店によっては、給料の交渉などもあるかもしれません。特に、オーストラリアでは最低賃金以下でワーホリを雇う所も数多くあるので、給料の確認は必須です。

トライアル

トライアルとは、本採用前に店側がバイトの適正を見極める為の、試用期間のようなものです。

オーストラリア政府による、仕事に関する法律のサイト「Fair work Ombudsman」によると、トライアルの期間は無給でも違法ではないようです。

しかし、あくまで仕事に必要な技能があるかを見極める期間なので、通常トライアルは2,3時間程度です。もし何時間、何日にも渡るトライアルを要求された場合は、法律に準しているとは言えず、怪しいです。そこで働くのは考えた方がいいでしょう。

トライアルの持ち物

TFN、銀行口座の番号なども、雇用が決まってからで遅くありません。また、トライアルや初出勤時では、あまり貴重品は持って行かない方がいいかもしれません。事前に確認しましょう。

オーストラリアの職場3つで働いたりトライアルを受けたりしましたが、その全てが、従業員用のロッカーを用意していませんでした。つまり、バッグは誰もが触れるような所に、無造作に置くようになっていたのです。しかもその内2か所から、作業中はポケットを空にするようにとも指示をされました。

この状況は正直日本人の私としてはビックリで、海外は日本よりはスリなど治安が悪いから貴重品は注意するようにと言われてきましたが、そもそも鍵付きのロッカーがないのでどう防いでいいのかと焦りました。

その場所が安全だと思えるまでは、あまり貴重品はできれば持って行かない方がいいでしょう。もしどうしても必要で持って行って、「ポケットを空にするように」と指示をされてしまったら、「どうしてもこれは貴重品なので身につけさせてください」「せめて金庫にしまわせてください」と言いましょう。相手もその意図はくみ取って、何かしら対処をしてくれるはずです。してくれなかったら……警戒しても仕方ありません。

本採用と書類

面接やトライアルで合格が出たら、おめでとうございます! ついに仕事ゲットです!

給料を受け取る為には、銀行口座やTFN、その他書類を提出する必要があります。

書類

立場の弱いワーホリは、オーストラリアで違法に働かされてしまう話もよく聞きますが、そんな時にFair Work Ombudsmanという労働に関する相談窓口があります。オーストラリアでは、雇用主は採用時に、労働者にこの「Fair Work Ombudsman」に関して説明し、その資料を渡す必要があるようです。

もしあなたの雇用主がこの「Fair Work Ombudsman」の資料を契約書類と一緒に渡してきたら、法律に則った良い職場であると期待してよいでしょう。一つの指標になります。

採用された時に、一般に、雇用主に提出する情報は以下の通りです。

  • TFN番号
  • 銀行口座の番号
  • スーパーアニュエーションの番号(多くのスーパーファンドは、あなたのスーパーアニュエーション番号等の情報を簡単に雇用主に伝えらえるよう、まとめた書類を用意しています。ファンドのマイページでダウンロード、もしくは窓口で印刷してもらえます)
  • 電話番号、住所などの連絡先
  • パスポート番号(場合による)
  • 会社が用意した、各種同意書(よく読んでサインしましょう)

※貰った書類、提出する書類は、全てスマフォで写真を撮って保存しましょう! オーストラリアではよく、口座番号やメールアドレスが間違っていて給料が振り込まれなかった、などのトラブルがあります。そんな時に、「自分はちゃんと提出した」という証拠になります。また、自分がどんな契約条件で働くことになったのか、確認する為に必要です。

書類が提出できたら、準備万端です。
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