【暴露】ファームの悪事まとめ

ファームでのトラブルを紹介します(LINEのやりとり画像を多数掲載)

オーストラリアのファームに関して、数多くの悪い噂がネット上に散見されます。私はその情報を知った上で注意してファームを選んだつもりだったのですが、そのファームで1カ月を過ごした頃に、自分のファームも悪徳ファームの内の一つだという事が確信に変わってしまいました。

ここでは、自分がそのファームで2カ月間近く過ごして目撃したファームの悪事法律違反不誠実な対応を紹介します。

スーパーアニュエーションをスーパーバイザーが知りもしない(=払われない)

まずこのファームに越してきて初めに不審に思った点は、スーパーアニュエーションの存在をスーパーバイザーが知らなかったという事です。

私はSunSuperというスーパーファンドを利用していたので、事前に用意した申請書を渡しましたが、ここで数年働く韓国人スーパーバイザーはその紙を見て、「何これ」と言ったのです。私が「スーパーアニュエーション用の申請用紙だよ」と伝えても、そんなもの初めて聞いたような反応でしたので、本来説明を受ける側の私が、スーパーアニュエーションという年金制度についてそのバイザーに教える形になりました。

しかし、こんなのはまだ序の口でした。

求人情報が嘘だらけ

仕事が1週間で1日も無いにも関わらず、Facebookや日豪プレス上で「週6、7日で働いておりかなり忙しく、人手がまだ足りない状況です」などと大嘘を書いて募集していました。

嘘求人の1ページ目の画像。

 

嘘求人の2ページ目の画像。

こんな嘘に騙されて集まったワーカー達。当然彼らも真実を知ると、次第に不満が蓄積していく……。

騙され、仕事も無く、ファームの雰囲気も最悪に。ついに争いが起きる

その広告を見て集まってきた労働者たちは、LINE上でマネージャーに対して不満をぶちまけます。その様子が以下です。

不満が抑えきれなくなり、「仕事が週3日未満ならば、家賃を値下げする」というメッセージを送るスーパーバイザー。

ボスが機嫌を取ろうとするLINEメッセージ。

それに対し、好意的な反応を見せたかに思われたワーカー達だったが……。

ワーカーのLINEでの反応。

反乱者A子「おいおい今週はディスカウント対象外じゃねえかよ! しかも来週、私ここ出るから! 意味ねーじゃん! 馬鹿にしてんのかよ! ハッ!」

「あっ、〇〇ちゃん、彼ら、あなたの言う事なんて聞かないと思うわよ(爆笑)」

「皆さん、最高の休日を!(皮肉)」

機嫌取り失敗、怒り出すLINEメッセージ。

スーパーバイザー「(何だコイツ反抗的だな……。雰囲気悪くしやがって、コントロール効かなくなるじゃねーか。)はい退会処分」

反乱者B子「『心配ないよ』ですって⁉ ハッ! 心配だらけだわ!」

スーパーバイザー「ごめん、ここ君らのお喋りの場じゃないから」

反乱者B子「誰か~ サッカーやりたい人いる???」

傍観者「今から?」

スーパーバイザー「……退会処分」

怒り爆発のLINEメッセージ。

反乱者C「何でみんな退会させられてんの?」

スーパーバイザー「明日も仕事休みです」

反乱者C「それおもしろい(蔑み)」

仕事は結局なし、もう笑えるLINEメッセージ。

何かコントのようで傍観している分には面白かったのですが。

しかし可哀そうに……。彼、彼女らはファームに来て一円も稼ぐことなく、200ドルという大金のボンドだけ取られてここを去っていくのです。

そうです、このオーストラリアのファームで働く際に最も足かせ、ネックとなるのがこのボンドという存在です。もうご存知だと思いますが、ボンドとは日本でいう敷金のようなもので、決められた期日前(2週間の事が多い)に退去を申告してから家を出ない場合、大家はそのボンドを返さなくてよいというルールです。

これが住居だけだったらまだいいのですが、ほぼすべてのファームでは仕事と住居がセットになっています。つまり住居に入ってから労働環境が悪いと分かっても、ボンドという人質を取られた状態で、それを取り返すにはそこに2週間も余計に滞在するか、ボンドを捨てるしかないというひどい選択を迫られるのです。

こういったファームは、もともとボンドで稼いでいる面もあるので、このように大量採用すると同時に、大量に辞めていく人がたくさんいます。

大量採用、大量放出を表すLINE画像。

勿論あなたに勇気があって、相手を言い負かして、政府の労働管理局(Fair Work Ombudsman)に通報して、あるいは力づくでボンドを取り返せるのならば、素晴らしいです。しかし多くの場合、被害者は殆ど抵抗することなく、ボンドを捨てて、半ば夜逃げのような形でファームを去るのが実情です。

ボンドを取り返すというのは難しいことかもしれませんが、もしそのファームが悪徳だとわかったならば、監督所(Ombudsman)に訴えてみる。あるいは掲示板等でその情報をシェアすると、次の被害者が出るのを防ぐ事に繋がります。そのファームは人手を確保することが難しくなり、経営難に陥るかもしれません。

ワーカーに嘘をつき、200kmも離れたファームまで連れて行く(ほぼ拉致

このファームは、仕事が無い状況でワーカーが去るのを防ぐため、なんと!200kmも離れたスタンソープに仕事があると、多くの労働者を連れて行きました(拉致でしょ)。

しかし実際は、この時スタンソープのピッキングの時期は終わりを迎える4月末でした……。

私は、スタンソープで働いた経験のあるベトナム人女性にこの時期の実情を聞いたり、ネット上で情報をくまなく調べ、彼らが嘘をついていると確信し、着いていかずファームを出る決断をしました。大体、この時もファームはネット上で仕事がたくさんある、と嘘の求人を流している最中だったのです。信じられるはずがありません!

しかし、私のいたシェアハウスの私以外の日本人6人は全員、彼らについて、スタンソープまで行ってしまったのでした……‼

仕事が無いので、200km離れたスタンソープへ行くというLINEメッセージ。

給料がしっかりと払われない

 給料が払われない、遅れる、毎度のように間違っている。

給料が遅延するとのLINEメッセージ。

それに対する怒りのメッセージ。

給料が払われていない事を訴えるLINEメッセージ。

ちなみにこのように不満に対応した日本人女性コントラクターは、後でスーパーバイザーに「Fuck」を伴う言葉でこっぴどく怒られていたようでした。しっかり管理しておけということなのでしょうか、ひきましたね。

その他(データ改ざん、サービス残業、違法賃金)

  • 雑にカウントした上、ボックス数の狂いはトップワーカーの成果を減らす事で帳尻を合わすデータ改ざん
  • 植え終わった後でプランティングの仕方が雑だと判断すると、全員で植えた畝全てをチェックして歩く、無償労働1時間前後
  • 最低時給は当時22.83ドルと法律で定められていたが、明細を見ると18ドルの時があった。

など挙げればきりがありませんが、こう書いてみると酷いファームだったんだな、と改めて気づかされます。

皆さんはこのようなファームには入らぬよう、「悪徳・優良ファーム紹介」などを参考に、良いファームを見つけてください! 

私は一つのファームはこのような酷い所でしたが、二つ目のファームは合法で、楽しいファームライフを送ることができました! Have good farming days!